2015年 02月 27日
知念ありさ個展 「Piece of Peace」
カフェ ju-tou ギャラリースペース 2月の展示のお知らせです。
知念ありさ個展 「Piece of Peace」
2/2(月)~27(金) 11:30-17:00
水・木・第4日曜(2/22)休み
*期間中展示のみもご覧いただけます
知念 ありさ / Arisa Chinen
1987年生まれ、神奈川県出身
2012年~現在、東京藝術大学美術科博士過程入学、現在在籍中
2012年東京藝術大学美術科修士過程修了
2009年Chelsea College of Art and Design, BA Fine Art(ロンドン)卒業
【主な展示】
2014年「The Art Fair: ULTRA」(青山)
2014年「アナザー・レンズ/新たな視点[第1期]知念ありさ」JR上野駅BREAKステーションギャラリー(上野)
2014年「アーティスト・ラボ:つくられるの実験」 川口市立アートギャラリー・アトリア(埼玉)
2013年「Atlas」東京藝術大学取手校地(茨城)
2012年「noc noc」ギマランエス(ポルトガル)
2012年「Tonegawa Dive」井野アーティストヴィレッジ studio101(茨城)
2012年「Continue Art Project 2012」上越市大島(新潟)
知念ありさ個展「Piece of Peace」について。
本展示タイトル、「Piece of Peace」は平和(ピース・Peace)の欠片(ピース・Piece)と言う意味。
今まで私の作品で描かれるものは、日常の中で見落としがちな美しい記憶や空気感、時の中で失われるものなど、曖昧で比喩に満ちたものだった。しかしながら、その美しく、平穏な日常が戦争により脅かされるとしたら、私は何が言えるのだろう。
憲法九条改正の閣議決定とそれに伴う集団的自衛権の行使容認や、グローバル化による日本と他国との関係性の変化。今も沖縄の米軍基地移設は強行されつつあり、海外での邦人の拘束と殺害事件も発生している。日本は国として、世界におけるその立場や責任を示さなければならないという、難しい曲面に置かれている。残念ながら、私には、日本が戦争に突き進んで行く様に感じてならない。私はそんな祖国の姿を、指をくわえて見ている訳にはいかない。
個人レベルで考えれば、勝利国であろうが敗戦国であろうが、破壊と悲劇と消失しか残さない戦争。それでも、戦争なき世界が訪れないのは、どこかの誰かが信じられないほど儲かるからなのだろうか。それとも、やられたからやり返し、やられる前にやる、というメンタリティからなのだろうか。理由は何にせよ、そんな無意味なことのために、大切に育まれてきた命を差し出さなければならない理不尽さは理解しがたい。更に言うならば、私は自分の愛する人達を、どんなに「正しい」言葉を並べられても、戦地には送り出せないし、銃も渡せない。
本作では、私の日常を切り取り、それと並列してミサイルやパラシュート部隊などの軍事的イメージを、繊細に描く。こんなにちっぽけな私の声で、国も世界も変わらないだろう。それでも、一人でも多くの人間が、平和について考え、今、声を上げなければいけないと、私は思う。
「Piece of Peace」は、私なりの反戦メッセージだ。
1月26日2015年
知念ありさ
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
昨年夏、ju-touの窓から見える井野団地内にある「井野アーティスヴィレッジ」のオープンスタジオに伺い、様々なアーティスト達が制作場所を公開する中、知念さんのちょっと毒のあるロマンティックな作品に惹きつけられました。
ju-touにきっと合う、展示してもらいたい、と思いましたがご本人は不在で会えず...
数ヶ月後、いつもお世話になっているカフェの常連のお客さまが「ju-touに合うと思うから」とご紹介くださり、今回展示していただく事になりました。
(M山さま いつもありがとうございます!)
カフェに何度も足を運んでいただき、展示場所に合わせて新しく作品を作ってくださいました。
約一ヶ月間の展示となります。
どうぞご覧ください。
〈今後の予定〉
・4月 椎葉聡子 個展
・5月 むらいゆうこ 個展
知念ありさ個展 「Piece of Peace」
2/2(月)~27(金) 11:30-17:00
水・木・第4日曜(2/22)休み
*期間中展示のみもご覧いただけます
知念 ありさ / Arisa Chinen
1987年生まれ、神奈川県出身
2012年~現在、東京藝術大学美術科博士過程入学、現在在籍中
2012年東京藝術大学美術科修士過程修了
2009年Chelsea College of Art and Design, BA Fine Art(ロンドン)卒業
【主な展示】
2014年「The Art Fair: ULTRA」(青山)
2014年「アナザー・レンズ/新たな視点[第1期]知念ありさ」JR上野駅BREAKステーションギャラリー(上野)
2014年「アーティスト・ラボ:つくられるの実験」 川口市立アートギャラリー・アトリア(埼玉)
2013年「Atlas」東京藝術大学取手校地(茨城)
2012年「noc noc」ギマランエス(ポルトガル)
2012年「Tonegawa Dive」井野アーティストヴィレッジ studio101(茨城)
2012年「Continue Art Project 2012」上越市大島(新潟)
知念ありさ個展「Piece of Peace」について。
本展示タイトル、「Piece of Peace」は平和(ピース・Peace)の欠片(ピース・Piece)と言う意味。
今まで私の作品で描かれるものは、日常の中で見落としがちな美しい記憶や空気感、時の中で失われるものなど、曖昧で比喩に満ちたものだった。しかしながら、その美しく、平穏な日常が戦争により脅かされるとしたら、私は何が言えるのだろう。
憲法九条改正の閣議決定とそれに伴う集団的自衛権の行使容認や、グローバル化による日本と他国との関係性の変化。今も沖縄の米軍基地移設は強行されつつあり、海外での邦人の拘束と殺害事件も発生している。日本は国として、世界におけるその立場や責任を示さなければならないという、難しい曲面に置かれている。残念ながら、私には、日本が戦争に突き進んで行く様に感じてならない。私はそんな祖国の姿を、指をくわえて見ている訳にはいかない。
個人レベルで考えれば、勝利国であろうが敗戦国であろうが、破壊と悲劇と消失しか残さない戦争。それでも、戦争なき世界が訪れないのは、どこかの誰かが信じられないほど儲かるからなのだろうか。それとも、やられたからやり返し、やられる前にやる、というメンタリティからなのだろうか。理由は何にせよ、そんな無意味なことのために、大切に育まれてきた命を差し出さなければならない理不尽さは理解しがたい。更に言うならば、私は自分の愛する人達を、どんなに「正しい」言葉を並べられても、戦地には送り出せないし、銃も渡せない。
本作では、私の日常を切り取り、それと並列してミサイルやパラシュート部隊などの軍事的イメージを、繊細に描く。こんなにちっぽけな私の声で、国も世界も変わらないだろう。それでも、一人でも多くの人間が、平和について考え、今、声を上げなければいけないと、私は思う。
「Piece of Peace」は、私なりの反戦メッセージだ。
1月26日2015年
知念ありさ
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー
昨年夏、ju-touの窓から見える井野団地内にある「井野アーティスヴィレッジ」のオープンスタジオに伺い、様々なアーティスト達が制作場所を公開する中、知念さんのちょっと毒のあるロマンティックな作品に惹きつけられました。
ju-touにきっと合う、展示してもらいたい、と思いましたがご本人は不在で会えず...
数ヶ月後、いつもお世話になっているカフェの常連のお客さまが「ju-touに合うと思うから」とご紹介くださり、今回展示していただく事になりました。
(M山さま いつもありがとうございます!)
カフェに何度も足を運んでいただき、展示場所に合わせて新しく作品を作ってくださいました。
約一ヶ月間の展示となります。
どうぞご覧ください。
〈今後の予定〉
・4月 椎葉聡子 個展
・5月 むらいゆうこ 個展
by ju-tou
| 2015-02-27 17:00
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