滝澤水瑠 小作品展 -translucent-

カフェギャラリースペース９月の展示のお知らせです。

ju-tou初、立体作品の登場です。


９／１０（月）〜９／３０（日）

滝澤水瑠　小作品展　-translucent-


作家として今日まで木という素材と向き合ってきたものの、未だその存在にふさわしい言葉をひとつにできません。木という素材は、我々の生活の中に既にたくさんの居場所を埋め込みながらも、ある瞬間を選んで鮮烈な印象を残します。それは堅牢な構造体であったり、繊細な断片であったりします。日常にあたりまえのように在りながら、時に記憶に深く残る不可思議な存在は、人の意識の中に「在ること」と「無いこと」の間にあって、「半透明な存在」といえるのかもしれません。
私にとっては木も金属もガラスも確かな抵抗感を持った素材と言えますが、私の手から離れた瞬間に、その存在は置かれる場所や出会う時間、感じる受け皿によって意識の水面下に潜んだり浮上したりを繰り返すのだと思います。


作家略歴
2006年　東京藝術大学美術学部工芸科漆芸専攻　卒業
2008年　東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻木工芸　修了
2011年　東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻木工芸研究領域　修了
美術博士号取得（専門分野　木工芸）




ju-touの本当にすぐ近くにアトリエを構える滝澤水瑠さん。

実はカフェでお目にかかる前に先に作品と出会っていました。
昨年の藝大博士展で、カフェオープニングと１月に展示していただいた日本画　早川陽さんのお隣に展示されていたのです。

その時に発表された作品が展示方法を変えju-touにやってきました。
とても重厚な作品だと思いますが、カフェの空間に不思議とマッチしています。



その他もカフェの空間に合わせて展示の計画をしていただいた作品たちはひとつひとつが夢見るような物語を持っていて、すでに展示をご覧になったお客さまにも「詩のよう！」と形容されたタイトルやキャプションとともに楽しんでいただけると思います。

展示期間中はアトリエも公開し、木の器や道具を展示・受注されるとの事です。
９／１４〜１７
９／２８〜３０

カフェと合わせてぜひお越しください。