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伊佐治 雄悟 阿部 乳坊 2人展

7月はju-touの斜向いに在る拝借景の「比の無い処に煙を立てる。”The Sculpture”」との同時開催。
二人の彫刻家の方に展示していただきます。


「伊佐治 雄悟 阿部 乳坊 2人展」

7月5日(土)~7月21日(月・祝)
11:30-17:00
水・木・第4日曜定休/イベント開催時休みあり

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初めての2人展。
ju-touがまた違った空間になるのが楽しみです。

営業時間内、展示だけもご覧いただけますのでどうぞお越しください。

出展:
伊佐治 雄悟(いさじ ゆうご)
阿部 乳坊(あべ にゅうぼう)

オーガナイザー:藤林 悠(ふじばやし はるか)

出展者概要:
伊佐治 雄悟/Yugo ISAJI
1985年 岐阜県出身
2008年 多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業
主な個展
2013年 「そういうテクノロジー」gallery coexist-tokyo/東京
2011年 「後日常」stock20/台中
2011年 「イサジパターン」art center ongoing/東京
主なグループ展
2013年 「constellations」blanc gallery/ケソン/フィリピン
2012年 「黄金町バザール2012」黄金町/横浜
http://www.isajiyugo.com/

阿部 乳坊/Nyubo ABE
1982年 新潟県出身
2007年 金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻卒業
2014年 「拝借景/非の無い処に煙を立てる。」拝借景/茨城・取手
2013年 「2013國際木雕藝術交流展 ”刻憶人生”」三義木雕博物館/台湾
2011年 「自刻像:変態動物」トーキョーワンダーサイト本郷/東京
2009年 「FLY FORMOSA」台北国際藝術村/台新銀行/台湾
2007年 「Dis-Communication」Sungkuk Art Museum/Seoul
http://abe-niuu-bou.com/


あ、あんな所に赤い蝙蝠(コウモリ)が!

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店名 ju-tou(寿桃)の由来となった「桃と赤い蝙蝠」の縁起の良い中国の図柄。
このお皿を見た阿部 乳坊氏がこの展示のために制作してくださいました。

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「蝙蝠の「蝠」という字は 中国語の「良い運命」と同じ語音を持っている。」
すなわち幸福の「福」と同じ音で呼ぶのです。このためコウモリは、中国では福を呼ぶ動物とされてきたのです。
また「赤」もおめでたい色とされています。その2つを組み合わせて吉祥文様としているのではないでしょうか。

更に桃の図柄やご先祖さまにまである由来についてはカフェオープン前のこの記事に
http://jutou.exblog.jp/15454589/


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拝借景/比の無い処に煙を立てる。”The Sculpture”

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会期:2014年7月5日(土)6日(日)12日(土)13日(日)19日(土)20日(日)21日(月・祝)計7日間
開場時間:12:00~19:00

会場:拝借景(はいしゃっけい)
〒302-0011 茨城県取手市井野1丁目8
JR常磐線取手駅より、徒歩10分
JR常磐線上野駅より、約1時間圏内のアクセス
http://haisyaku.jugem.jp/

お問い合わせ:haisyakkeino@gmail.com

 「ひ」の無い処に煙を立てる。この「ひ」の部分に漢字を当てはめるシリーズも3回目となり、今回の展覧会で完結を迎える。「火」「非」と続いて、最終回に選ばれた言葉は「比」
 私は、与えられたこのキーワードを片手に展覧会を構築する運びとなった。
 「拝借景」美術家たちの秘密基地的な場として始まったこのスペースは、些細なきっかけや巡り合わせを経て現在の姿を成している。仮初めの場所に感謝の意 を込めて、新しい価値を見出す。私たちは、この問いというか課題を少なからず消化できているように思う。しかし、それはまだまだ「少なからず」だ。
 この場所を通り過ぎてきた、作品、人、出来事、感情、言葉、これらはすべて「拝借景」を構築する要素となり、時間軸を経て更なる広がりを見せるはずだ。 建築 家の手によって幾度となく改築を重ね、ごく普通の住居でもなければ、作品を魅せるためのシンプルな装置でもない奇妙な建築物は、地域性と人間性をも取り込 みながら確実に成長している。
 今回、この妙な場所を際立たせてくれる展示メディアとして「彫刻」を選ぶことにした。そういえば、拝借景を改築した建築家は、彫刻家でもある。彫刻家は、1980年代生まれの世代を担う2人だ。
 伊佐治は日常的な媒体をモチーフとする彫刻を展開し、阿部は木という素材を用いて巨大な人間の塔をたてる。ふたつの彫刻は、拝借景の空間を包括し、如何様に変容させてくれるのか。
 「比」という言葉尻に習うなら、差異や優劣を競わせるかより、引き合わせて何かを見つけるほうが、ずっと美しい煙が上がるだろう。

「拝借景 /比の無い処に煙を立てる。”The Sculpture”」展 オーガナイザー
藤林 悠

拝借景とは:
 美術家数人が居を構えていた文化住宅借家。初めは気軽な集まりの場であったが、ひとりの住人の留学をきっかけに展覧会「拝借景」を開催。その後、多様な展覧 会やディスカッション、アーティストインレジデンスなどを行い、周辺に居とアトリエを構える美術家のコミュニティハブとして機能し始める。
 大家であり理解者であるキャサリン氏の厚意により、彫刻家でもある建築家の久保茂太による計画のもと、幾度もリノベーションを重ね、通常の借家とは異なる様相を持つ。

拝(感謝の心を以て)借(仮初めの場所に)景(新しい景色を見る)
ある場所がそこに属する人間にとって仮の場所、もしくは借りた場所であっても、その場所に何らかの価値を見つけ、付加価値を作り出す事。

トークディスカッション:
予約制(定員・20名)haisyakkeino@gmail.comまでメール予約。
入場料・各日300円(1ドリンク付き)
7月6日(日)17時~19時
ゲスト:市原 研太郎(いちはら けんたろう)美術評論家
「彫刻について」「展示作品について」

7月19日(土)17時~19時
ゲスト:小川 希(おがわ のぞむ)東京都吉祥寺・Art Center Ongoing代表
「東京都の西側から、アーティスト主導のアートスペースについて」

イベント:
7月12日(土)19時~ 入場料は夕食&酒代程度
「FM拝借景」
拝借景に集う、いつものメンバーのアート談義をラジオ配信。飛び込み歓迎。
(協力:茨城県守谷市・ARCUS Project)

7月20日(日)7月21日(月・祝)
誰かのCV 2014 (企画:中村 土光)
複数のアーティストのインタビュー映像を記録し、映像展示を最終目標とした企画。
by ju-tou | 2014-07-21 17:00 | ギャラリー/展示 | Trackback | Comments(0)